2012年12月31日月曜日

カーネーション リインカーネーション

【28日】
年内最後の出勤のあと、昆虫キッズワンマン@渋谷O-nestへ。
京都のThe World Will Tear Us Apart、Fandazeのメンバー、タニーさんがこのライブのためだけに東京に来ていた。
オンライン上ではいつもお世話になっているが、実際に会うのは初めてだった。
なにかと気になる存在、DJユニット"褐色の恋人"のメンバー4人のうち3人と会うこともできた。
Tokyo中の不機嫌な若者たちが今夜O-nestに集まっているのだ(今回はKyotoからも)と思った。

高校生や大学生は、もっと昆虫キッズのコピバンをしてもいいんじゃないだろうか。
四人でコピーするにはうってつけだし、熱のある演奏ができればそれっぽくなりそう。

ライブが終わって、ビールを二杯ほど飲みながらラウンジでまったり。
新曲が良かったので、『BOOTLEG 1226』を買ってみる。
O-nestをあとにして、タニーさんを柿生に連れて行った。
僕の部屋でブラジルのポップスやらクラフツのアルバムやらを聴いた。
いろいろ意見をもらって、そうだなあ、という気持ちになる。
5時くらいの始発でタニーさんは京都に帰っていった。

2012年12月27日木曜日

デヴィッド・ボウイは死んでいるのか

【日記】
久々に出勤。
休憩時間にマーライオンブログを読む。
気づいたら退社時間。

下北沢のJETSETまで片想い『すべてを』をゲットしに走る。
が、すでに売り切れ。すぐにユニオンへ移動する。
JETSETとユニオンは線路を隔ててすぐのところにあるのですが、
こういうときに限ってずっと踏切が開かなかったりするものだ。
『武蔵野クルーズエキゾチカ』や『踊る理由』のときもまったく同じパターンだったな〜
ユニオンにはまだ若干数残っていたので確保。

こうしてレコード屋にくると、ついついお目当てのもの以外の品も見てしまう。
ハイラマズ、ザ・バンド、セルジュ・ゲーンスブール、ヒャダインのCDをチョイスした。
そしてグリール・マーカス『ミステリー・トレイン』日本語訳版を発見!
ロック批評の定番中の定番と言われる一冊ですが、長らく絶版で手に入りづらかったんですね。
状態もよかったし、1000円くらいで買えたので、すごい得した気分。

隣のクラブミュージックショップで泉まくらとsoakubeatsのアルバムを探すも、見つからなかった。
あと、店頭で流れていた曽我部恵一BANDの最新作が、なかなか良さそうだった。
ザ・タイガースとPYGのゴールデンベストが999円で再発したらしい。気になる。

帰ったらHMV ONLINEからも荷物が届いている。
植芝理一『新装版 ディスコミュニケーション』三巻を読んだ。
大学生の頃に描かれた作品だからか、自分の好きなもの(YMOとか本とか)なんかを描きこんでしまう感じ、
そういう部分にも共感してしまうな〜と思った。
いつまでも女の子の前ではドギマギしていたい今日この頃である。




【音楽】
The Flaming Lips & Heady Fwends / The Flaming Lips


2012年作。久々に聴いたら良かった。ブート盤にしか見えないジャケット(レコードストアデイ盤はもっとまともだったはず)も悪趣味なディストーションの音も30年選手のメジャーバンドとは思えない。リップスは、個人的には『クラウド・テイスト・メタリック』〜『ソフト・ブレティン』のあの奇跡的な録音(どうやってレコーディング / ミックスをしたんだろう?)が一番好き。その後のアルバムはいきなり音がキレイになってしまいますよね。ここ二作でまたサイケでスカムでエクスペリメンタルな方向に戻ってきてはいるけれどボロボロの音の、無敵のポップソングがまた聴きたいなと思ったりする。でも『エンブリオニック』もこれもいいです。

2012年12月23日日曜日

ただ一様の形を順々に映す鮮やかな色のプリズム

【昨日】
スナックポス子@南池袋MUSIC ORG。
朝からフライヤーの調整で忙しい。
前日の練習が何かと不安が残る結果だったので、
はやめに池袋入りをしてスタジオに入る。
ヨッシャー感ある手応え!
時間も迫っていたため早々にMUSIC ORGに移動する。
クラフツで街を闊歩するギャングスタ感も久々!
着いたらトーベヤンソン・ニューヨークがリハーサルをすでに始めていた。
ここでポス子さんと初めての対面を果たす。
年間ベスト冊子の印刷もしつつ
サウンドチェックも上々。
その後も慌ただしく動いていたらあっという間に開場。
見にきていた高校の同級生の面々に彼女ができたことを聞いて
クリスマス前にぬかりのないやつらだなと思った。
ニューアルバムのジャケット及びイラストを描いていただいている
しちがつさんとも初めての対面を果たし、
そのイラストの原画を戴いたりして、 とても嬉しかった。
全ての出会いはインターネットです。
インターネットがローカルのディスタンスを繋ぎ、我々を導いたのです。
クラフツの前に演奏していたバンド、Wow!! Pants Coolの曲がとても良かったので
「僕ら大丈夫かな」と心配になった。
今回のイベントはクラフツにとって勝負だなと思っていたので緊張した。
カポ忘れたりエフェクター踏み違えたりコバヤシが間違えたりと
くじけそうになったけれど、今にして思えばよくやった方ではないだろうか…
終わったあとすごい疲れた。
トーベヤンソン・ニューヨークのライブは楽しかった。
澤部さんもオカダダTを着ていたので、先だしジャンケンみたいな感じで申し訳なかったけれど
おかげで話しかけてもらったりして嬉しかった。
西村ツチカさんにも話しかけてみたかったけれど勇気が出なかった。
のちのちツイッターを見る限りでは、僕らがオザケンカバーをやったことで
TJNYメンバーが少し盛り上がったみたいなので、良かった。
外に出て人と話しているうちにイベントが終わった。
打ち上げは時間がなかったので、ビールだけ飲んですぐ出てしまった。
スナックポス子、過去に出たライブで一番楽しかったな…
ライブハウスのブッキングとか腹立つことばかりなので、企画イベントは楽しい。
熱意が感じられるイベントだった。ポス子!ポス子!


【今日】
アルバムの入稿が迫っている…!
作業などもしつつ部屋を片付けたり音楽聴いたり。
Dommuneで高木正勝+細田守+東浩紀を見る。
高木さんの音楽を今までちゃんと聴いたことなかったけど、演奏をみてファンになった。
その後の「おおかみこどもの雨と雪」についてのトークもよかった。
ニュータウン=全国に点在し共有される原風景、
親のためのファンタジー、といったヒントをいくつか得ることができた。


【音楽】
The Ultimate/O’Jays

オージェイズ全盛期からのベストアルバム。ホントちょうどいい一枚ですよね。オリジナルアルバムを集めるのもナンだしこれ一枚あればとりあえずいいだろう、という。


【今日良かった動画】

2012年12月21日金曜日

本当のこと/隠したくて/嘘をついた/出まかせ並べた/やけくその引用句なんて!

【日記】
先日、前の職場の社員さんから
「ブラックラグーンが連載再開した」とメールがきた。
僕そこまでブラックラグーンがすごい好きっていうわけでもないけど
こういう風に便りをもらえるのはありがたいことだ。

それより『ぼおるぺん古事記』の三巻はいつリリースされるんだろう。

ウィルコが来年四月に来日することを知る。
7,000円、たけーけどウィルコだったらしょうがない。誰か行きませんか?
ちなみに、大晦日のceroの年越しライブのチケットを二枚取ってあるのだが、
一緒に行ってくれるひとをまだ見つけていないのであった……

いまさらながら、モーニング・ベンダーズとディアハンターのツーマンは行くべきだった。

22日のスナックポス子@南池袋MUSIC ORGに備えて、髪を切った。
その前に、下北沢のよく行く店で夕食を食べた。
改装前に比べてBGMの音量が下がっているのがよかった。
JETSETで森は生きている、ROTH BART BARON、ときめき☆ジャンボジャンボのCDをゲット。

森は生きている、中心人物が同い年?もしかしたら学年一個下かも。
めっちゃくちゃセンスが良くてビックリする。
負けた、とふと思った。
OKAMOTO'Sとかは、土俵が違う感じがするからかあんまりそういうことは感じないんだけど。
こんな気持ちになったの初めてだし、とにかくワクワクした。
僕はずっとそういうことに憧れていたんだと思う。
もっと広い世界に出たら、いろいろと打ちのめされるのだろうなあ。
たくさんのことに驚いていたい。

西島大介さんの『Young, Alive, in Love』を読んだ。
こんな世界を全否定したい気持ちと同時に、祝福したい気持ちがある。
結局のところはたぶん、そういう表現にしか興味がないんだと思う。
フレーミング・リップスの音楽がそうだし、フリッパーズ・ギターの音楽がそうだった。
小沢健二はソロになって、世界をより大きく祝福するようになる。
「喜びを他の誰かと分かりあう!それだけがこの世の中を熱くする!」
この漫画はどうなっていくんだろう。

2012年12月18日火曜日

HAVE I LOST MY EYES

【日記】
出勤時間が一時間早くなっただけで眠くてしょうがない。
俺にとって「何時に眠りに就こうが、この時間まで寝ていられると楽」なボーダーラインが確実に存在する。
いやでもそういうのあるでしょう?
同じ4時間睡眠でも3時-7時と6時-10時じゃ精神的に違うでしょう?
クソだけど、俺は9時に起きたい。だけど今は8時に起きてる。
気絶しそうになりながら原稿調整したりいろいろしてたら定時になってた。


マーライオンと三人のジョニー・マーたちの練習のため、町田へ。
マーライオンの曲は天然モノなので、本人に確認しながらでないと曲を覚えられない。
あとマーライオン、飯食べてるときに汗かきすぎ。
コバヤシから仙台白菜の話や宿便の話を聞いた。
クラフツ関係の仕事をしたら寝たい。
いろいろとあって明日、急遽仕事休みです。出勤日数減らされるのけっこうキツい気がする。




【音楽】
Sloppy Ground/Eric Chenaux


サンドロ・ペリの存在を知って以来トロントのフォークシーンが気になる。でもこの作品にはペリは参加していない。エリック・シェノウ07年作。くるりの岸田さんがツイッターで紹介していて知った一枚だった。ギター弾きまくりでいかにも好きそう。無論、俺も好き。アーシーな楽曲+音響的アプローチなので、ネルス・クライン参加以降のウィルコ好きな人は絶対好きでしょう。ジプシーミュージックやアイリッシュトラッドを感じさせる楽曲があるのも岸田好みというか。ちなみにペリ参加の'12最新作はもっとアンビエントだった。



Dandruff/Ivor Cutler


今日みたいな薄暗く冷や冷やとした午後の日には無性に聴きたくなる。スコットランドの詩人であり、俳優であり、音楽家であるイヴォア・カトラーの74年作。その存在を知ったのは、ジム・オルークの『ユリイカ』の一曲目、"Women of The World"が彼のカバー曲であるということを知ったのがきっかけ。それで調べてみると、『マジカル・ミステリー・ツアー』に出演していたりジョン・ピールやニール・イネス(ザ・ラトルズ!)と一緒にテレビ番組をやっていたり、ロバート・ワイアットの『ロック・ボトム』に参加していたり、80年代はラフ・トレードからレコードを出していたり(ジムのカバー原曲もここから)と、UKロックの裏街道番長みたいな人で、なんで知らなかったのかなと驚き。だけど、インターネットで調べる限りだと彼について書かれた日本語の文章って見つからないのね。このアルバムはポエトリーリーディングとハーモニウム弾き語りのみで綴られている。英語を聞き取れない俺にはすべてを理解することはかなわないけれどローファイなハーモニウムの音が、茫洋としたろうそくの火みたいな暖かさを感じさせてくれる。ダニエル・ジョンストンの音楽に期待していたビザールさが全てここにあったと思う。



I Love You Go Easy/Devon Sproule


本日CD WOWより到着。これもサンドロ・ペリ関連作品。サンドロ・ペリworks情報については、いつも『キープ・クール・フール』で得ています。勉強になります。『インポッシブル・スペーシス』を聴いたとき、衝撃的だった。あの感じはなんなんだろう…よくアーサー・ラッセルからの影響がどうとかいうのは言われているけれど。このアルバムの楽曲自体は比較的オーソドックスなシンガーソングライター系といえると思うけれど全編でペリが演奏している他、ミックスを担当している故、音響的広がりがヤバーです。

2012年12月16日日曜日

ソンゴロ・コソンゴ

【日記】
朝、スコーンとりんごとさつまいものパイとシチューを食べる。かわいい。
今日はオカダダTを着ることに決めた。
家を出て近所の小学校まで。今日は投票日だ。
それにしてもなんて暖かい日なんだ。
投票所はわりと空いていたように思う。若者はいない。
帰ってアルバムのデザイナーさんへのメールをぱちぽちと書く。
この文章の感じだとほとんど時間経っていないような感じがするけれど
朝食を食べてからすでに三時間半経過しています。何をやってんだろうねえ。
昼食は鴨せいろ(冷凍食品)+玉子 c/w 納豆+塩麹+薬味ネギ+ご飯。塩麹を入れすぎた。
紅茶を飲みながら食休み。三年半カフェで働いていたけど、珈琲や紅茶について何も学んでいないなと思った。
マーライオンの曲を練習(マーライオンと三人のジョニー・マーたちってバンドやってます)した。
このブログを設立する準備をした。
夕ご飯はもやし炒めと豚汁だった。
そして今日は夜からLove and the Kraftsの練習がある。
たぶん日記に書けることがこんな(これでも、こんな、だよ!)にある一日ってないので、次回以降が心配だ。







【音楽】

The Life Pursuit/Belle & Sebastian



久々に聴いたら良かった。他のアルバムと比べても、全体的に音圧が高いですよね。それがテンションの高さでもある。ジャングリーだなーって思う曲があまりない。"Another Sunny Day"くらい?でもこの曲いい。あと、"For The Price Of A Cup Of Tea"がいい。全然セクシャルじゃないのにソウルフルである。ファルセットだし。この曲いい。


Silver & Gold/Sufjan Stevens



クリスマスアルバムだけど、これは年中聴けそうでいいですね。マライア・キャリーのクリスマスアルバムだとこうはいかない。何が違うのか??ちなみにこのボックスにはタトゥー・シールやポスターやらがついています。また改めて書きたいと思います。


Comedia/Hector Lavoe



どうでもいいジャケのクセに音楽は絶品だ!最近この手のものをよく聴くようになったけれどそれはタナソーの言うところの「26歳問題」なのか。ポストロックやプログレには今のところそんなに反応しない。あんまり生活感がないからかな。血がたぎるようなリズムと豪奢な和声感と跳ね回るメロディ、面白くないはずがない。楽器をもうちょっと練習しようかな、と思うようになりました。