2016年6月26日日曜日

近況。『マハラジャ日和』『黄金のビギン』、社員旅行など

●靴


雨期到来。につきレインシューズを購入しました。今年はちょくちょく雨降っているとはいえそこまでしつこくないのでまだ実力を発揮し切っていない。





下北沢の古書ビビビで買ったばかりの漫画を、こはぜ珈琲にて。熱帯化するアジアの極東で健康的なエロスを堪能。夏に向けてアップ始めてます。





「1966年暮れのある日、倉庫を改造したスタジオでラム酒を飲みながら一晩で録音された素晴らしいハーモニーと野性美に満ちたビギン」。パリのジャズとカリブのダンスの混血児たるクレオールミュージックで、この手のものには無条件で惹かれてしまいますね。



●社員旅行


社員旅行があり、河口湖に行きました。写真はあの童話のカチカチ山の上からの風景。山の上で煙草が吸えないのは寂しい。集団旅行なんですけど、そのぶん、真夜中の自分のほかに誰もいない大浴場、暗闇のなかで佇むラウンジといった、ひとりでいる時間のあまりの甘美さにシビれてしまった。




旅行2日目、サンドブラスト体験(といっても砂を吹き付ける行程はやらせてもらえず、絵柄を描いて切り抜いただけ)で作った灰皿。その他、ビール工場見学など。





新品1万円切ってたので。最新リマスターはハーモニーがより前に出た印象。アナログは帯も復刻されてました。縮小複製された作詞ノートがまんま大学ノートで素晴らしい。みんな神のようにありがたがってるけど、ハタチそこらの学生が作った音楽なのです。





ネタバレになりますけど、決着ついてません。このアオリはいかがなものか。



●ケーキ


レコード買うのやめてケーキ(食べる方)を趣味に計画。柿生のパティスリー“イルフェジュール”のオープンテラスにて、野郎と。ケーキ仲間を募集中です。

2016年6月6日月曜日

近況。『東京どこに住む?』『漂流教室』など

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家賃は既得権益の象徴!これほど馬鹿馬鹿しいものはない!と思っているので、特段の理由がない限り血縁の繋がりのある人々はまとまって暮らすべきだという考えがあり、故に実家住まいを続けている者なのですが、これを読んで都内に住むのいいな…という気持ちになってきました。影響力ッ。どちらにせよ当面は無理な話なのですが。オリンピックが過ぎた頃くらいにはなんとか…。




読んでいても圧倒されるだけなのであんまり感想とかないのですが、黙示録的サーガでは個人的な好みでは『わたしは真悟』>『14歳』>『漂流教室』。楳図先生の漫画のタイム感(一般的な漫画だと1コマで描くような場面を2頁かけて描くとか)と荒唐無稽な筋運びの組み合わせがいちばんしっくりくるのが『真悟』だと思っています。



いんきょたんに連れてってもらった、新井薬師の蜜蜂にてアイリッシュコーヒー。生クリームとウイスキーが入ってますね。洋酒を入れたコーヒーは新宿のカフェ・ハイチでラム酒を入れたコーヒーに感銘を受けて以来、気になっています。そういうのあったら教えてください。


最後にハイチに行ったときの写真。3月。COMIC ZIN で漫画買って GO 。



ザケンジ(いま考えた呼び方です)のライブ、天野龍太郎氏が行けなくなったので代わりに行ってきました。新曲やっていましたが相変わらず、ここで終わるだろうと思うところで終わらない、繰り返しの多い構成で、あれはいまだに不思議です(意図が掴めないということ)。


反資本主義的な寓話で満載のいい本なんですけど、こういうのを表立って出版せずにコソコソとしか配らないあたりがザケンジの“隙”だと思いませんか。忠実な下僕たる渋谷系おじさん、オリーブおばさんにすらこのメッセージ(祈り、光、etc.)は伝わってない筈。




まず最初に写真を見たとき、モダンな風体、理知的な広い額、そしてその底意地が輝くねっとりとした眼光に心惹かれました。罵倒と諧謔の悪鬼。テレヴァイズされなかった革命。「おそまつくん」のイヤミのモデルでもある。本当に意地悪で嫌なひとだったそうで、なにかとまるくおさまってゆく平成の世にはそぐわない、ゆえに私のような者は浅はかにも憧れを抱いてしまう。『ジズ・イズ・ミスター・トニー谷』は大滝詠一が編纂した歌唱集。




梶本レイカ氏の作品に最近触れるようになりまして、『コオリオニ』『Call Me, Call.』などどれも非常に面白いです。ボーイズラブにはこんな作品が存在していたのか。梶本氏が筆を絶たれる前に、もっとはやく知りたかった。『高3限定』はディアハンター『ハルシオン・ダイジェスト』とともに。




先日、少女マンガのハードディガーに「方便の好きな少女マンガはサブカル」と揶揄されて何も言えなくなってしまったのですが、『ショートケーキケーキ』はメジャー感ありつつかなりグッときました。クールというか、自我のハッキリしたヒロインは男性読者的にも好感度高いと思います。ぜんぜん違いますけど、『となりの怪物くん』を思い出したりして。なんせツインテールでツリ目ですから。読書家で名言厨の男の子が相田みつをを引用し始めたときは不安になりましたが…「ヒロインに心を開くきっかけになったのがツルゲーネフの言葉だった」というのはちょっとよかったですね。はつ恋ってことじゃん。