2013年4月24日水曜日

『上坂すみれ / 七つの海よりキミの海』




 先日インターネットを見ていたら『波打際のむろみさん』というアニメの評判が書かれたブログに行き着いて、その最後に主題歌であるこの曲について少し触れてあって、ニューウェイブがどうとかロシアがどうとか、作曲が神前暁さんであると知って興味が出てきて、『むろみさん』もみてみた。ヤンキーっぽい、純愛至上主義なピュアなギャルの人魚が博多弁で活躍するアニメだった。もちろん人魚だから、SUV乗ってファミレス行ったりラウンドワン行ったりするわけじゃないんだけど。なんかこういう感じのヒロインも珍しいよな〜?とか思いながら見てた。けっこうおもしろいです。

 そんな内容のアニメに対して、この曲はとてもオタクっぽい曲だと思う。妙にサーフなティンパニーとオルガンの音に導かれて80'sジャパニーズニューウェイブ風のヴァース(調性無視のコードの動きなど、ハルメンズの上野耕路さんを意識したとか)にはじまり、スラッシュメタルなブリッジという展開。時おり差し込まれるトランペットが楽しい。ちょっと軍歌っぽいところもある。MVのロシアアヴァンギャルド風のイメージから海軍のイメージも連想されるし……上坂すみれさんが、そういった"秋葉原じゃなくて中野"なカルチャーがもともと好きで、こういう楽曲になっていたみたいです。作詞は畑亜貴さん。「もってけ!セーラーふく」を作ったこのコンビがいかにも得意としてそうな、いろいろなオタクっぽい要素がカオティックに混在しているっていう、いかにも外国人に受けそうなエキセントリックな日本人、という感じの曲。ホント、要素だけあげてみると、いかにも〜って感じがする。だけどこの電波ソングにはどこかゴージャスな響きがある……なんだろう?それが具体的にはイマイチよくわからないのだけど、サーフっぽいところがミソなのかな、という気がする。音の響き的に、この曲はレアい。それと、テンポが早すぎないところ。BPMがあと10とか20くらい早かったら、ヒャダインさんの曲みたいにせわしなくなってたかもしれない。



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